ユニットケアにて、入居者の居室について特に何も考えず入居時に持ってこられたものをただただ備えられたタンスや収納スペースにしまっていませんか?
特に考えていないという施設も多いかと思います。
しかし、一人一人の居室についてしっかりと考えてあげる事によりその方の居場所ができます。
居場所ができる事により、安心に繋がります。
この記事ではユニットケアでの入居者一人一人の居室作る上での意識の仕方を解説していきます。
ユニットケアを行う上での入居者の居室の考え方
ユニットケアでの居室を考える上で目標にする所が、”自分の家の部屋”なのです。
考え方は簡単で、自分の部屋を想像したら良いと思います。
●自分の好きな様にできる場所ですよね?
●好きな家具や物を好きに置いてますよね? etc...
入居者が自分の好きな様に好きな事をできる空間になっている事が大切です。
これらをしっかりと考えていく事により「その人らしい、その人にとっての安心の居場所」になります。
【完全初心者向け】個別ケアの始め方【ユニットケアを理解することで実現】
「ここが自分の部屋だ」と思ってもらえる様になる方法
自宅で使っていた家具等を継続して使って頂く
長年家で使用されていたソファー・タンス・棚・ベッド等、思い出・愛着・匂い等いろいろと残っています。
継続して持ってきて頂き、その家具がある事により自分の部屋と自然と認識しやすくなります。
その為には、積極的にこちらから家族へアプローチしていく必要があります。
昔の施設は、自分の家具等を持ち込むといった事が少なかった為、持ち込みは駄目と思われている方や遠慮される方が多いです。
事前面談の際にはしっかりと持ち込んでも良いことを説明したり、入所後もコミュニケーションの際にアプローチしていく必要があります。
居室設定での注意点・配慮等
配慮すること
持ち込んでもらう家具は古くても新しくても直ぐに揃えなくても自由に設定しましょう。
”今まで使っていたもの”と縛られ過ぎずに、人によっては新しく購入したい等もある。新しく購入した家具によりこれから思い出・愛着ができてくる可能性もあります。
持ってこなければならない、揃えなければならない・・・みたいな強制的に行おうとすることも避けた方が良いです。特に持ってきたい家具などは無いという方もおられるのでその辺は自由に!!
注意すること⚠️
お揃いの家具
お揃いの家具がある事により個別性がなくなります。
個別性がなくなる事によりどの部屋に行っても同じものが置いてあり認知症の方などには、自分の部屋だと認識しずらくなります。
居室のドアについて
●職員都合(部屋の中の様子が見えないから・・・)のドアの開けっ放しにしない
※ドアは色々な理由により、人によっては開けておいてほしいという方もいる為、その様な方は希望通りに対応。→その辺も含め情報収集が必要
個室にする事によるメリット
●自分の居場所が確保される
自分の居場所がは、とても安心と落ち着きを与えてくれます。
他人の目を気にする事なく自分のペースで過ごせる場所です。
●入居者本人だけではなく、家族や友人等がゆっくりと過ごせる
面会にこられた際など、他の人に気兼ねなくゆっくりと過ごしていく事ができる。
まとめ
●一人一人の居室についてしっかりと考えてあげる事によりその方の居場所ができます。
居場所ができる事により、安心に繋がります。→認知症の方には特に!!
● ユニットケアでの居室を考える上で目標にする所が、”自分の家の部屋”です。考え方は簡単で、自分の部屋を想像する。入居者が自分の好きなことを好きな様にできる事が大切です。
●長年家で使用されていたソファー・タンス・棚・ベッド等、思い出・愛着・匂い等いろいろと残っているので継続して持ってきて頂き、その家具がある事により自分の部屋と自然と認識しやすくなります。その為には、積極的に家具の持ち込みをできやすい様にこちらから家族へアプローチしていく必要があります。
●持ち込んでもらう家具は古くても新しくても直ぐに揃えなくても自由に設定しましょう。
⚠️注意!!どの部屋にも、お揃いの家具がある事により個別性がなくなる(区別がつかなくなる)。職員都合(部屋の中の様子が見えないから・・・)のドアの開けっ放しにしない。
●個室にする事によるメリットは、自分の居場所が確保される。又入居者本人だけではなく、家族や友人等がゆっくりと過ごせる空間ができる。