・給料が安く生活できない
・人間関係が悪くとても働きにくい
・人手不足等で仕事がハードで体力的にきつい
・想像していたのと現実が違く辞めたい
介護職は働く職種によって給料や使う体力や精神的にも変わってきます。
たくさん稼ぎたくても場所によっては稼げる所と稼げない所があります。
私は介護職歴10年以上で今は特養で6年半経過中で、その前に転職を経験してきて今まで何度も辞めたいと思ったりと繰り返しました。
他の人の辞めるまでの道のりもたくさん見てきました。
この記事を読んでわかる事
この記事では介護職が辞めたくなる理由を明確にし、その後の行動から転職を成功するまでのポイントを解説していきます。
介護を”辞めたい”と思った際にはこの記事を参考に行動していただくことで退職・転職で失敗するリスクを最大限に減らすことができます。
介護職を辞めたくなる原因
給料が安い
介護職の給料の平均年収346万円、ケアマネ393万円と、全産業の年収500万円に比べると圧倒的に低い
人手不足の施設ではなおさら仕事がキツい上に給料が見合わないと不満をもつ方も多いのではないでしょうか?
今は処遇改善手当などの処遇改善もされてきていますが、まだまだ他の産業に比べると低いです。
だけど介護より安い給料の仕事はたくさんあります。
つまり自分の価値観の水準を合わせて行かないと、いくら給料が高くても物足りなくなります。
人間関係が辛い
人間関係が悪いと”辞めたい”と思う原因の大きな理由になります
施設系等でよくあるのが介護と看護師の対立です。医療面のことで看護師に相談などをすると”そんなことも知らないの?”と言わんばかりの態度で返される。
忙しい時には特にそのような状況があり、そのように返された介護の方は当然文句がでてくる。そういったことから人間関係が悪くなる原因の一つになります。
他には女性が多い職場のせいか、ベテラン介護員(お局)の気に触るようなことがあると「あの子はできない、仕事が遅い、介護に向いていない」等の悪口を言ったりとする場面がある。特に新人の職員さん等はターゲットにされやすい傾向にあります。
【うるさすぎる!】おばさん介護職員の存在がストレス!解決法を徹底解説【人間関係】
体力・精神的に限界
介護職はとても体力・精神力を使う仕事なので限界に環境によっては限界になってくる
自分より重たい利用者を持ったり、日勤・夜勤といったシフトで不規則な生活になることが原因です。不規則な生活が続くことにより生活リズムが整わないのでストレスが溜まりやすくイライラが多くなったりします。
又利用者・家族・職員などにとても気を遣うので精神的に疲れてきてしまいます。
腰痛の問題に関しては、腰に負担のかからない身体の使い方をしっかりと指導・教育していっていないことが腰痛を引き起こす原因の一つです。
新人職員だけでなくベテラン職員でもよく見ますが、移乗の際などに「よっこいしょ!」と持ち上げてしまっている方がいます。
見るからに腰を使って大変だと凄く感じます。そのせいか、そのような職員は常に腰が痛いと言われている人が多いです。
人手不足で仕事がきつい
人手不足な施設は、職員の多い施設と比べると必然的に一人の職員に対する業務量は多くなる
人員数が足りている施設なら業務を分担でき、一人あたりの負担を減らせます。
介護以外の業務の多さで仕事のキツさが変わってきます。
なので求人が頻繁に出ている施設などは、人が足りていない可能性があるので注意が必要でしょう。
仕事内容に不満
自分が思っていた仕事と異なった仕事をさせられたりとある場合は不満が溜まり辞めたくなる原因
例えば、利用者のことを考えて最善策を出したにも関わらず、管理者・上司の一方的な都合で却下されるなどです。
介護士は利用者のことを考えてケアにしていくので、とても不満が溜まるでしょう。
こういった施設は介護の質に特化していない所が多い為、経営ばかりに頭がいきがちなのがこのような不満を引き起こす要因になっています。
介護に向いていない人
効率を重視して業務的に仕事を終わらせたい人
介護においても効率的に仕事をするのは大事であります。
ですが必ずしも効率的にできるとは限りません。利用者さんは高齢者であり”人”であり物ではありません。
自分のペースで仕事をしたいという人には不向きな仕事になります。
人と話すのが苦手な人
介護は1人で無言で黙々とする仕事ではありません。介助・身の回りの世話にしろ一つ一つの動作に対して声かけというコミュニケーションが必要になってきます。そのコミュニケーションにより”安心”が生まれます。
当然ですが話し相手になって寄り添うことも重要な役目です。介護職の役割の1つに、社会的孤立感の解消があり、利用者の方の話し相手になることが大切です。
他にはチームプレイが重要になってきます。周りのスタッフとコミュニケーションを取りながら仕事する必要があります。相手とコミュニケーションを取ることが苦手な方や、黙々とひとりで仕事をこなしたい方は、介護職には向いていないでしょう。
汚いのが苦手ないひと
神経質な性格の方や、潔癖症の方は、介護の仕事が辛いと感じてしまうかもしれないです。
介護は入浴や排せつの介助など、人の生活を支える仕事です。
当然他人の世話をしなければいけませんので極度な神経質な方は辛いと感じてしまうでしょう
体力がない人
介護職はシフト制で日中と夜勤で不規則な生活になりがちです。
利用者の身体を支えたり移動したりと体力を使う仕事です。そのため体力に自信のない方や、疲れやすい方は介護職として長く働き続けるのは難しいでしょう。
介護の仕事がしたくても、体力がないと仕事ができません。
辞めた方が良い介護施設の特徴
サービス残業が多い
タイムカードで退勤処理をした後も働くように指示される職場されたり休日に出てくるように求められる会社は辞めるか検討すべきです
サービス残業は違法行為です。サービス残業を継続的に強要されている場合は断るようにしましょう。
又サービス残業が多い会社は、施設全体がそのような空気を作り出しているのが原因になっている場合も多いです。
”定時で上がるのがダメな職員”みたいな雰囲気を作り出している所もあります。
そのような環境があるかは、入社してから気づく場合も多いです。
違法医療行為を介護員に行わせる
無資格者が行ってはいけない医療行為を介護員に強要する職場はやめた方が良いです。
例えばインスリン注射・摘便・サクションなどの医療行為を介護職に強要するような職場は、辞めることを検討すべきです。
人の命に関わるのでしっかりと頭に入れておきましょう。
処遇改善加算が適切に行われていない
介護職員処遇改善加算とは、介護職員の給料が増える制度です。
介護職は給料が安いため、人材不足が深刻化しています。介護職員処遇改善加算はこの問題を解決するために導入された制度ですが、普及率は約65%とまだ導入していない事業所も多いのが現状です。
今は更に特定処遇改善加算とベースアップ加算があリます。
三つの加算が導入されている施設とされていない施設とでは、年間で十〜百万円損してしまいます。一度、現在の職場が適切に処遇改善加算を行っているのか確認してみましょう。
管理職による介護現場への理解が無い
管理者が介護現場への理解が薄いと現場はとても苦労します。
何か物事が起きた時に管理者が現場の為に動くことはないからです。
例えば実際にあったのが、現場で必要なものがあり管理者に購入をお願いするも、利益を優先にしてしまい「そんなもの必要ない」と跳ね返されてしまったことがありました。
その結果、利用者に対してのサービスもしっかりと行うことができない結果となってしまいました。
現場の介護士達の改善を要望する声に耳を傾けない管理者は信頼もなくなり、施設全体が質の低下に繋がります。
管理者への不満が積み重なれば、辞める人が多くなります。
介護を辞めたいと思った時に最初に考える事
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1辞めたい理由をはっきりする
まずは第一になぜ辞めたいのか?を明確にすることが大事です。
辞めたい理由をハッキリとすることにより、その理由が解決できないか考える方向にいきます。
辞めたい理由がモヤモヤな状態だと精神的にも良くありませんし、他の職場に行っても同じような原因で辞める可能性があります。
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2辞めたい理由に対して解決できないか考える
辞めたい理由に対して、今の現時点で解決できないかを考えましょう。
解決できそうであれば行動です。
行動した結果解決できない場合に退職することを考えても遅くないです。
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3解決できない場合、他のところに行ったら解決できるか考える
今行動した結果解決できないであろう理由なら次に他の職場に行ったらその理由が解決できるかを考えます。
他の職場に行っても解決できない理由であるならば、辞めて再就職してもすぐに辞めたくなる可能性が出てきます。
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介護を辞めたい理由が整理した後に考えること
第三者に相談
仕事を辞める前に、自分だけで考えていると視野が狭くなってしまいます。家族や友人などの信頼できる人に相談することで視野を広げ考えることが大事です。
改善を求めてみる
職場に改善してほしいことを具体的に上司に伝えます。現在の職場における体制が変われば、働きやすくなる場合もあります。介護士を辞めてしまう前に状況改善に取り組むのも一つです。
職場に改善の見込みがないと判断できたら転職活動すれば良いと思います
退職前に次の職場を決める
退職を考えている方は、現在の職場にいながら転職先を決めるのが大事です。人によっては次の職場見つかるまで長引く可能性があります。無収入の苦しさから焦って転職先を決めてしまうと、同じような理由で退職を考えることになるかもしれません。
転職活動は計画的に行うことが大切です。生活水準の低下を防ぐためにも、収入や貯蓄は必要不可欠。退職前に次の就職先を決めておけば、収入面における不安を取り除けるでしょう。
今の職場に残る
辞めたい理由が改善された場合や他に自分にあった転職先が見つからない場合には今の職場に残るのも一つです。
辞めたいがために何も考えず転職するとまた他の原因などで合わなかったりと退職の原因になります。
違う職場に転職して介護を続ける
今の職場で辞めたい理由が改善されない場合は他の職場に転職することも一つです。
今はネットにて情報がとても多く出ているので、転職の希望先の情報をしっかりと集めましょう。
今現在働いている職場によっては、”辞めます”と言いずらい雰囲気を出していたりとするところもあります。
そのような時は退職代行を利用していきましょう。
違う職種に転職する
辞めたい理由が、自分には介護が向いていないと自覚している場合には他の職種に転職した方が良いでしょう。
人それぞれ働き方に相性がありますので自分に合った職種を見つけましょう。
転職する際のポイント
今までの経験を活かして福祉用具等の販売員になる
介護現場での経験を活かすことで、福祉用具などの販売員になることもできます。
実際に現場で働いてきた経験から的確なアドバイスをできるので、今までの経験がとても活かされるでしょう。
違う介護環境で働いてみる
介護の働く場所は、施設・病院・デイサービス・グループホーム・訪問系等で働く環境が変わってくるので、環境を帰るのも解決に一つになります。
自分の働き方に合いそうな環境を選択していきましょう。
他の求人を見て今の職場と比べる
求人を見る際には、今の職場と比べながら探すことが大事です。
特に給料面はしっかりと見ておきましょう。
転職した結果給料が下がるといったことになるとモチベーションが下がり辞めたくなる理由の一つになってしまいます。
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転職する際の注意
転職すると給料が下がってしまう可能性がある
今時点で給料が介護士の平均より高い水準にいる方は、転職すると給料が下がってしまう可能性があります。
年収にしてしっかりと求人を調べていきましょう。ネット等で出ている求人は年収などの詳しいことが記載されていない場合が多いので面接時には確認するようにしましょう。
短期間で何度も転職している人
介護職は転職先が多い為、比較的簡単に転職先を見つけることができます。ですが1~2ヵ月ごとに何度も転職しているような場合は一度振り返りましょう。
もう少し頑張って経験を積んでから転職したほうが、働きやすい職場を見つけやすい可能性があります。
たとえば職歴の中に一度でも長く働いた経験があれば、他の経歴が短くてもどうにかなります。
今の施設はすぐに辞めてしまったけど、その前の施設では1年以上働いた、などのケースなら極端に不利にはなることはありませんので安心できます。
まとめ
なぜ自分は今の職場を辞めたいのか?
ここを明確にした上で転職する場合には
どのような職場環境で働きたいのか?
主にこの二つをハッキリとした上での転職活動が大事です。
今ではネットでの転職活動も普及している為、活用していくのも転職成功への近道になります。
又この先転職する可能性があるという方は今のうちに資格をとる等のスキルを身につけておくことで、いざ転職の際に転職先の幅が広がるので今のうちに行動しておくことも重要です。
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